イラクの親イラン民兵組織、米軍への攻撃継続を明言 ホワイトハウスが報復検討する中

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イラクの親イラン民兵組織、アル・ヌジャバを率いるアクラム・アルカービ氏/Murtaja Lateef/EPA-EFE/Shutterstock

イラクの親イラン民兵組織、アル・ヌジャバを率いるアクラム・アルカービ氏/Murtaja Lateef/EPA-EFE/Shutterstock

(CNN) イラクで活動する親イラン民兵組織アル・ヌジャバは2日に声明を出し、今後も米軍への攻撃を続けると明らかにした。バイデン米政権は、ヨルダンの米軍基地を狙ったドローン(無人機)攻撃に対し、どのような報復を行うか検討している。

先週行われた米軍基地への攻撃では軍要員3人が死亡していた。

アル・ヌジャバを率いるアクラム・アルカービ氏は、イラク最大の親イラン武装組織「カタイブ・ヒズボラ」が今週下した決定には従わない意向を示した。カタイブ・ヒズボラは、域内での米軍に対する攻撃を停止すると明らかにしていた。

声明によればアルカービ氏は、イラクに駐留する米軍が撤退するまで米国への攻撃を止めることはないと強調。またイスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区での軍事行動の停止も攻撃を止める条件だとした。

同氏のこうした行動は、イランが自ら後ろ盾となる民兵組織の一部を完全には制御できていない可能性を示唆する。イランはこれらの組織に資金や訓練、武器を提供しているが、一部の組織は依然として米軍を標的とした攻撃を実施。イランと米国が直接衝突するリスクが著しく高まりかねない状況となっている。

米国が「特別指定グローバルテロリスト」に認定するアルカービ氏は、米国の脅威でアル・ヌジャバが萎縮することはないと警告。自分たちを狙うあらゆる攻撃に対し、適切な対応を取ると付け加えた。

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