米誘導ミサイル駆逐艦が台湾海峡を通過、今年初めて 中国が反発

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米海軍の誘導ミサイル駆逐艦「ジョン・フィン」/Mass Communication Specialist Justin Stack/U.S. Navy

米海軍の誘導ミサイル駆逐艦「ジョン・フィン」/Mass Communication Specialist Justin Stack/U.S. Navy

(CNN) 米海軍第7艦隊は28日までに、誘導ミサイル駆逐艦「ジョン・フィン」が台湾海峡を航行したとの声明を発表した。艦隊の報道担当者は、通過は今月24日で国際法に準じた行動と強調した。

米海軍艦船による台湾海峡の通航は今年になって初めて。台湾で約2週間前に実施された台湾総統の選挙後でも初めてとなっている。選挙では与党・民主進歩党の候補者が史上初の3期当選の勝利を収めていた。

ジョン・フィンの今回の通過について中国国防省は、米国は台湾周辺で軍事活動を高める行動に出ていると反発。国営の新華社通信の英語版サイトは、米国は海空面での不測の事態を避けるために行動を変えることが必要と主張した。

これに対し第7艦隊の報道担当者は、台湾海峡の航行は沿岸国の領海問題の枠にとらわれない行動であるとし、「原則として全ての国家のための航行の自由を支持する米国の決意を見せつけるものだ」とした。

中国が武力統一を依然ほのめかす台湾問題に関連して、米国はこれまで再三、海軍艦船を台湾海峡に派遣するなどの行動で中国を牽制している。その都度、中国が反発する摩擦要因ともなっている。

シンガポールの南洋工科大学ラジャラトナム国際学院のコー研究員のデータ調査によると、米海軍や米沿岸警備隊の艦船や偵察機による台湾海峡やその上空の通過は昨年は11回だった。

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