ガザ住民が停戦求める抗議デモ、「子どもたちの生きる権利」訴え
(CNN) パレスチナ自治区ガザ地区中部のデイルアルバラで24日、イスラエルの攻撃を逃れて避難している女性や子どもがアクサ殉教者病院に集まり、停戦を求める抗議運動を行った。
スカーフやコートに身を包んだデモ参加者は、イスラエルとハマスの双方に向けて「戦争を止めて」「今すぐ囚人の解放を」と書かれたポスターを掲げ、ハマスが昨年10月7日にイスラエルから連れ去った人質の解放などを訴えた。
国連パレスチナ難民救済事業機関によると、ガザ地区はイスラエルの攻撃で大部分が壊滅状態となり、少なくとも193万人が避難している。
「私たちは自宅からの退避を強いられた。頭上で空爆があり、親類はがれきの下にいる。彼らが目の前で殺されるのを見て、私たちは逃げた」。匿名でCNNの取材に応じた女性はそう語り、「私は死にかけている。小麦粉も配給券もいらない。家に戻りたい」とつぶやいた。
ガザ各地で膨れ上がる巨大な避難民キャンプでは、過密状態の中で飲料水や衛生設備の不足を原因とする下痢や黄疸(おうだん)、A型肝炎などの疾病が蔓延(まんえん)している。
「子どもたちに食べさせることも、まきを買うこともできない。私たちは停戦を求める。たとえ破壊されたとしても、自分の家に戻りたい。自分たちで再建する」。イスマイル・ハッソウナさんはそう語った。「子どもたちを殺し、人々を飢えさせ、援助を盗み、最低限の生活必需品もないまま人々をテントに閉じ込める移送政策と殺人政策に反対する」「私たちには生きる権利がある。私たちの子どもには生きる権利がある」
冬の風と豪雨に襲われるガザ地区で、子どもたちは「寒さのために死にかけている」とヌハ・シャヒーンさんはCNNに語り、「何が残っていると? もうたくさん。家に戻りたい」と訴えた。