ギャングのリーダー脱獄、大統領が非常事態宣言 南米エクアドル

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合同の治安維持作戦に参加した警察と軍隊=7日、エクアドル・グアヤキル/Marcos Pin/AFP/Getty Images

合同の治安維持作戦に参加した警察と軍隊=7日、エクアドル・グアヤキル/Marcos Pin/AFP/Getty Images

(CNN) 南米エクアドルでギャングのリーダーが脱獄し、ノボア大統領が非常事態宣言を出した。

同国ではギャングの縄張り争いによる流血が続き、当局が対応に苦慮している。

脱獄したのは麻薬犯罪組織「ロス・チョネロス」を率いるホセ・アドルフォ・マシアス・ビジャマル(通称フィト)受刑者。2011年に麻薬密輸や殺人の罪で禁錮34年の刑を言い渡されていた。

7日に最大都市グアヤキルの刑務所から姿を消した。警官や軍要員3000人あまりが捜索に出動している。

ノボア氏は8日、60日間の非常事態を宣言し、午後11時から午前5時までの外出を禁止。治安部隊にすべての政治的、法的支援を与える方針を示した。フィト受刑者の脱獄自体には言及せず、麻薬密輸犯や殺し屋、犯罪組織が政府に指図する時代は終わったと宣言した。

同氏は昨年11月、治安問題を焦点とした選挙に勝利して大統領に就任した。数カ月前には別の大統領候補が暗殺されていた。

エクアドルはかつて平和な観光地として知られたが、今では国際的なコカイン密輸拠点となっている。国内の主要な刑務所は過密状態で暴力の温床と化し、チョネロスがこれを支配してきたとされる。

刑務当局は7日、フィト受刑者の脱獄後に少なくとも国内6カ所の刑務所で「騒動」が起きたと発表した。

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