ウクライナ「24時間に100回近い空爆」 支援停滞に大統領夫人が危機感

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ロシア軍の攻撃によってできたクレーターのそばに立つ男性=8日、ウクライナ・ハルキウ州/Ukrinform/Shutterstock

ロシア軍の攻撃によってできたクレーターのそばに立つ男性=8日、ウクライナ・ハルキウ州/Ukrinform/Shutterstock

キーウ(CNN) ウクライナ軍は9日、国内各地で直近24時間にロシア軍から計100回近い空爆があったと発表した。ゼレンスキー大統領の妻オレナ・ゼレンシカ氏はインタビューで、米欧による支援の停滞に強い危機感を示した。

ウクライナ軍参謀本部がSNS上で報告したところによると、東部ハルキウ、ルハンスク、ドネツク各州などの軍拠点や市街地に対し、ミサイル28発、空爆27回、ロケット弾59発の攻撃があった。

ウクライナ当局は8日、約80日ぶりに巡航ミサイルを迎撃したと発表していた。欧米の情報機関は、ロシア軍が冬の間、民間インフラへの爆撃を拡大する恐れがあると指摘している。

また南部ヘルソン州のプロクジン知事は、同州だけで62回の砲撃があったと報告。迫撃砲や戦車砲、ロケット砲、ドローンなど航空機からの発射は、計300回を超えたと述べた。

ヘルソン州ベリスラウ市当局によると、同市では9日、ロシア軍のドローンから投下された爆弾で市民1人が死亡、もう1人が負傷した。

プロクジン氏によれば、州都ヘルソンでは8日夜、重要インフラや住宅への砲撃で47歳の女性が負傷し、病院に収容された。州検察が戦争法違反の疑いで捜査に乗り出している。

一方、オレナ氏は英BBC放送とのインタビューで、世界がウクライナへの「支援疲れ」に陥れば「私たちはただ死んでいくばかり」だと強調。「支援への情熱的な意欲が薄れる兆候を目の当たりにするのは、私たちにとって大変つらい」と訴えた。

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