豪南東部、記録的な暖春と強風で山火事の脅威

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消火作業に当たる消防隊員=オーストラリア・シドニー/Cordelia Hsu/Reuters

消火作業に当たる消防隊員=オーストラリア・シドニー/Cordelia Hsu/Reuters

(CNN) オーストラリア南東部ニューサウスウェールズ州でこの春、記録的な高温と強風が続き、大規模な山火事の危険性が高まっている。

同国の気象当局は、州都シドニーで20日、最高気温が9月としては観測史上最高の35度に達するとの予想を示した。

州消防当局によると、州内では20日午後の時点で65件の火災が発生中。このうち3分の1近くが延焼を続けている。

オーストラリアの公共放送局ABCによると、州消防当局の責任者は19日、2019~20年に発生した森林火災「ブラックサマー」以降で最大の脅威に直面していると述べた。ブラックサマーでは1000万ヘクタール以上の面積が焼失し、数十人の死者が出たほか、大量の動物が焼け死んだ。

州当局は19日、シドニーと近郊でバーベキューやキャンプファイア、溶接作業など火を使う活動を全面的に禁止すると発表した。

山火事は同国東部クイーンズランド州や南東海上のタスマニア州、北部準州のテナントクリークでも発生している。テナントクリークの火災は、18日までに焼失面積が100万ヘクタールを超えた。

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