クリミア半島解放の主要作戦に言及、ウクライナ大統領顧問

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ウクライナ軍によるミサイル攻撃が報じられた造船所から立ち上る煙=13日、ウクライナ・セバストポリ/Reuters

ウクライナ軍によるミサイル攻撃が報じられた造船所から立ち上る煙=13日、ウクライナ・セバストポリ/Reuters

(CNN) ロシアが強制併合したウクライナ南部クリミア半島への軍事攻勢をここに来て強める同国のポドリャク大統領府長官顧問は16日までに、半島を奪還するために注力するとした三つの主要な作戦に言及した。

SNSへの投稿で、最初には半島の制空権の確保が必要と主張。ロシア軍の軍事インフラなどの無力化を活発に進めるために欠かせない措置とした。

この狙いに沿って半島のエフパトリア町近くに据えられるミサイル迎撃手段や防空網の壊滅を図る作戦が遂行されているとした。ウクライナの国防関係筋は最近、同町周辺の防空システムを攻撃したことも明かしていた。

ポドリャク氏は2番目の課題として、交戦が多い地域への大規模な予備役兵や資源の投入の続行を断ち切ることが重要と説明。「クリミア半島とロシアに挟まれたケルチ海峡上に架かる橋など兵站(へいたん)を支える輸送網が破壊されている」とした。

最後の作戦については、ロシア海軍の黒海艦隊の残存勢力を半島の領海や以遠の海域から追い出し、黒海を国際的な管轄権が及ぶ場所として改めて位置づけることだと強調。このためにロシア海軍の戦闘艦船や修理施設は標的になっているとした。

ポドリャク氏の今回の発言は、ウクライナ軍がここ数日間にクリミア半島で仕掛けている攻撃の一部を反映したものともなっている。

黒海艦隊の母港がある同半島セバストポリの艦船修理施設では13日、戦闘艦船2隻が被害を受けたとする攻撃が発生。ロシアのウクライナ侵略が始まって以降、セバストポリ港を狙った最も大がかりな規模の攻撃とも指摘されている。

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