ポーランド、ワグネル脅威でベラルーシとの国境閉鎖に言及

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ポーランドとベラルーシの国境に設置された金属壁/Omar Marques/Getty Images

ポーランドとベラルーシの国境に設置された金属壁/Omar Marques/Getty Images

(CNN) ポーランドのヤブウォンスキ外務次官は10日までに、隣国ベラルーシに移動したロシアの民間軍事企業「ワグネル」の戦闘員がもたらす自国への脅威は続いており、対抗策としてベラルーシとの国境閉鎖に踏み切る可能性にも言及した。

CNNの取材に、この脅威は非常に現実的であり、ワグネル戦闘員はポーランド領土内への浸透を図ったとも指摘。「今後も我々の国境へのより多い攻撃の画策や領空侵犯への試みがあると想定している」とし、「彼らは自らが望む全ての事柄を実現させ得ることを示そうとするだろう」と述べた。

ワグネル戦闘員の脅威に対応し、対ベラルーシ国境沿いで部隊の増強を進めていることを明らかにしたが、その規模には言及しなかった。

ベラルーシとの国境閉鎖の検討を尋ねられた際には、自国領や自国民の防御のためのあらゆる対策を考慮しているとし、ベラルーシの完全な孤立化やベラルーシとの国境閉鎖も含まれるとした。

最後の手段ともなり得るこれらの措置は避けたいとしながらも、攻撃やポーランドの不安定化を狙う試みが続くのなら、他の選択肢はないとも強調した。

ポーランド国防省は先に、ベラルーシのヘリコプター2機によるポーランド領空の侵犯が疑われる飛行を受け、東部国境線へ兵員を追加配備した。ベラルーシ当局はこの飛行を否定している。

ポーランドとバルト海に臨むリトアニアの間にあるスバルキ・ギャップと呼ばれる狭い土地近くへのワグネル戦闘員の接近が最近取り沙汰され、北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)加盟国に圧力をかける狙いがあると受け止められている。

ワグネルは最近、ロシア内での武装蜂起に失敗し、ベラルーシのルカシェンコ大統領がその収拾の仲介役を果たしたともされる。この後、ワグネル戦闘員の数千人規模がベラルーシへ移ったともされる。

この中で国営ポーランド通信「PAP」は9日、国境警備隊による1000人増派の要請を受け同国は対ベラルーシ国境へさらなる部隊を送り込むとの方針を伝えた。

ポーランドのブワシュチャク国防相はベラルーシとの国境線における動きの激しい状況を踏まえ、国境警備隊司令官の求めに応じたと述べた。

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