ベラルーシ軍ヘリ、ポーランド領空を侵犯か 国境警備を強化へ

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ポーランドとベラルーシの国境にある金属壁=2022年6月30日

ポーランドとベラルーシの国境にある金属壁=2022年6月30日

(CNN) ポーランド国防省は1日、隣国ベラルーシの軍のヘリコプターが同日ポーランドの領空に入ったとみられることから、ベラルーシとの国境の警備を強化すると発表した。

国防省は声明で、1日に領空侵犯があったとの報告を受け、ブワシュチャク国防相が国家安全保障・国防問題委員会を招集したと明らかにした。ブワシュチャク氏は同委員会の委員長も務める。

声明によると、国境近くで訓練を行っていたベラルーシ軍のヘリ2機が1日、ポーランドの領空を侵犯したことが確認された。ベラルーシはこれより前にポーランド側に訓練について通告していたという。「領空侵犯はビャウォビエジャ地方で発生し、かなり低空飛行だったためレーダーシステムによる検知が難しかった」と声明にはある。

また、ブワシュチャク氏は国境に配備する兵士の増員と、部隊や戦闘ヘリなどの追加配備を命じたという。

ポーランドは領空侵犯事案について北大西洋条約機構(NATO)に報告。一方で、ベラルーシの代理大使を外務省に呼び出し、説明を求めた。

国防省は「ロシアとベラルーシはこのところポーランドに対して多種多様な手段を用いる『ハイブリッド行動』を強化している」とも強調した。

ロシアの民間軍事会社ワグネルの戦闘員がベラルーシに移ってきたことを受けて、ポーランドはここ数週間、厳戒態勢をとってきた。

モラビエツキ首相は29日に、ワグネルの戦闘員100人あまりが、ベラルーシからポーランド・リトアニア国境の「スバウキ回廊」へ向かっているとの情報が入ったと述べ、戦闘員らが移民を装って越境してくる恐れもあると警告していた。

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