アイスランド首都南郊で火山噴火 空港には影響なし
(CNN) アイスランド気象当局によると、首都レイキャビク南郊レイキャネス半島のリトリ・フルトゥル火山で10日から小規模な噴火が始まった。
火山からは煙が立ち上っているが、今のところ火山灰の放出はなく、近くのケプラビーク空港に影響は出ていない。
気象当局によると、火山の斜面に200メートルの割れ目があり、そこから噴水のように溶岩が流れ出している。
この数週間、小規模な地震が数百回観測されていたことから、専門家らは噴火の可能性を指摘していた。昨年も同様の地震活動の後、噴火が起きていた。
この地区に住民はいない。気象当局は、周囲の町やインフラにただちに危険が及ぶことはないとしたうえで、危険な濃度の火山ガスが蓄積するため、火山に近寄らないよう呼び掛けた。
火山ガスは風に乗って北へ流れるとみられ、レイキャビクなどに影響が及ぶ可能性もある。
レイキャネス半島の警察責任者は専門家らと協議のうえ、大量のガス汚染は命にかかわるとして、火山へのハイキングコースをすべて閉鎖するよう指示した。