ロシア、国軍の増強続ける プーチン大統領

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ロシアの軍大学校の卒業生との会合に向かうロシアのプーチン大統領=21日、モスクワ/Gavriil Grigorov/Pool/AFP/Getty Images

ロシアの軍大学校の卒業生との会合に向かうロシアのプーチン大統領=21日、モスクワ/Gavriil Grigorov/Pool/AFP/Getty Images

(CNN) ロシアのプーチン大統領は21日、今後も国軍の増強を継続するとの見通しを示した。増強はウクライナでの「特別軍事作戦」で得た「極めて貴重な」経験に基づいて進めるという。

モスクワの軍大学校の卒業生に向けた演説で述べた。ロシアの当局者や首脳は、ウクライナへの侵攻に言及する際、「特別軍事作戦」という語を用いている。

プーチン氏は国軍増強に当たっての最も重要な任務として「核の3本柱」の構築を挙げ、ロシアの軍事上の安全と世界の安定を保証する重大な要素だと指摘した。既に戦略ミサイル部隊の約半数で、最新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ヤルス」が配備されているとも明かした。

その上で近い将来、多数の核弾頭を搭載できる新型ICBM「サルマト」も実戦配備される見通しだと付け加えた。

この他、ドローン(無人機)の大量生産に力を入れ、戦場での配備を拡大していく方針を表明。ドローンで戦況が有利になることが示されているとし、あらゆる部隊での配備が必要だと強調した。

記者団に対しては、戦闘中に「確かな小康状態」が存在するともプーチン氏は指摘。その間ウクライナ軍は攻撃に向けた作戦を一切行わないと述べた。同軍は戦場で極めて大きな損失を被っているとも主張した。

ウクライナ軍の損失や戦場での作戦状況について、CNNはプーチン氏の主張が正しいのかどうか独自に確認できていない。

ただ現在のところウクライナ軍の攻撃能力はまだ枯渇しておらず、予備の兵力も存在するとプーチン氏は分析し、それらの兵力を投入する戦域や方法を見計らっている最中だとの認識を示した。

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