ウクライナの決壊したダム、数日前に一部損傷か
(CNN) ウクライナ南部ヘルソン州ノバカホウカのダムが決壊した事案で、決壊の数日前にはダムの一部が損傷していたことが衛星画像の分析で明らかになった。ダムは5日夜から6日未明にかけて大規模な構造崩壊が起きていた。
CNNは、道路橋の損傷がダム決壊の一因となったのか、あるいは、紛争当事国のいずれかが意図的な攻撃によって破壊したのか、独自に確認できていない。
米宇宙企業マクサーの衛星画像によれば、ダムを横切る道路橋は5月28日には無傷だったが、6月5日の画像では橋の一部が失われている。低解像度の衛星画像を分析したところ、橋の一部が失われたのは6月1日から2日にかけてだったことがわかった。
情報サービス「ハイドロウェブ」によれば、ダム後背の貯水池の水位は5月、過去最高を記録していた。ハイドロウェブのデータによれば、今年の初めに水位が急落し、ウクライナ当局は2月、飲料水や農業用水が不足する恐れがあると警告していた。