トルコ、ダム決壊で国際的な調査委員会を提案
(CNN) トルコのエルドアン大統領は7日、ウクライナのゼレンスキー大統領とロシアのプーチン大統領と個別に電話会談を行い、ウクライナ南部ヘルソン州で起きたダムの決壊について調査を行う国際的な委員会の設置を提案した。
トルコ大統領府の声明によれば、エルドアン氏はそれぞれの電話会談で、ノバカホウカのダムでの「爆発」について詳細な調査を行うための国際委員会を設置することができると伝えた。委員会には紛争当事国や国連、トルコを含む国際社会の専門家が参加する。
エルドアン氏は電話会談で、「疑いの余地のない」包括的な調査を実施することが重要だと述べた。
プーチン氏は電話会談のなかで、テロ行為に関与したとしてウクライナを非難した。
クレムリン(ロシア大統領府)の発表によれば、ヘルソン州の水力発電所を破壊した野蛮行為はウクライナによるテロ行為の明確な事例であり、このことが大規模な環境的、人道的な大惨事につながった。
ウクライナとロシアは互いを非難しているが、ダムの決壊が起きたのはロシアの占領地域だった。決壊の原因はわかっていないものの、CNNによる衛星画像の分析によれば、ダムは決壊の数日前に損傷していた。