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ウクライナ、ロシア国内で破壊工作員養成か CNN EXCLUSIVE

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モスクワでのドローン攻撃の報告を受け、集合住宅の損傷を調べる専門家/Kirill Kudryavtsev/AFP/Getty Images

モスクワでのドローン攻撃の報告を受け、集合住宅の損傷を調べる専門家/Kirill Kudryavtsev/AFP/Getty Images

CNNの取材に答えたウクライナ保安庁トップの広報担当者は、謎の爆発やドローン攻撃が今後もロシア国内で続くことを示唆した。

原因不明の火災並びに爆発は、ロシア国内で昨年から頻発している。狙われたのは石油や燃料の集積地、鉄道、軍の入隊事務所、倉庫、パイプラインだ。しかし当局者らは、クレムリンへの攻撃を皮切りに、この種のロシア国内での攻撃がここ数週間で増加傾向にあると指摘する。

これは見たところウクライナによる取り組みの「数カ月間の集大成」であり、インフラに対するこうした破壊工作を仕掛ける活動が頂点に達したことを示すように思われると、諜報活動に詳しい情報筋の一人は語った。

「今や数カ月にわたり、相当に一貫した後押しがウクライナ国内にいる一部の人物らによってなされている。これは攻撃の度合いを強めることを念頭に置いている。上層レベルにも一定の意向が存在しているのは間違いない。課題は常に、それを実行することができるかどうかだ」。当該の人物は、米国による諜報活動の機微を理由に匿名で述べた。

表向き、高位の米当局者らはロシア国内での攻撃を非難。戦争を激化させかねないとして警鐘を鳴らしている。しかしCNNとの私的な会話では、米国および西側諸国の当局者らはウクライナからの越境攻撃について、賢明な軍事戦略だと指摘。これによりロシアは資源を自国の領土の防衛に振り向ける可能性があるとしている。

大規模な反転攻勢の準備を進めるウクライナの当局者らも、内々ではロシア国内でのこうした攻撃の戦略的意義を認めているという。最近これらの当局者らと言葉を交わした米国の情報筋が明らかにした。

英国防省は最新報告の中で、「ロシア軍の司令官らが現状、深刻なジレンマに直面している」と分析。ロシア国内の国境地帯の防衛を強化するか、ウクライナの占領地域の前線を増強するかの選択を迫られていると主張した。

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