ウクライナが計画する反転攻勢、決定的な現状打破にはならず 英外相
(CNN) ロシアによる侵攻が始まって以降、ウクライナは大きな勇気と抵抗を示しているが、映画のような反転攻勢を期待するべきではないと、英国の外交トップが指摘した。
訪米中のクレバリー英外相は9日、「現実の世界はそのようには展開しない」と述べた。
ウクライナを巡っては、近くロシアに対する反攻が行われるとの見方が広がっている。
クレバリー氏は「ウクライナ軍には大いに奮闘してほしいし、それを期待している。ここまで彼らが期待を上回る戦果を挙げるのを見てきたからだ」としつつ、それでも人々は「現実的になる必要がある」と付け加えた。
「これは現実の世界であって、ハリウッド映画ではない」(クレバリー氏)
同氏はまた、英国政府が中国に対し、戦争の終結に向けてより建設的な役割を果たすのを望んでいることを明らかにした。
中国の習近平(シーチンピン)国家主席はロシアのプーチン大統領に相当の影響力を有しているとし、習氏の介入がウクライナの主権保持に寄与し、ロシア軍の撤退を促すことにつながるなら、自分としてはそれを批判するつもりはないとの考えを示した。
ただ中国に意義のある介入ができるのかどうかについてはまだ判然としないことを、クレバリー氏は認めた。