イラン、冒涜罪の死刑囚2人の絞首刑を執行

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
イランで8日、冒涜罪に問われた死刑囚2人の絞首刑が執行された/Morteza Nikoubazl/NurPhoto/Getty Images

イランで8日、冒涜罪に問われた死刑囚2人の絞首刑が執行された/Morteza Nikoubazl/NurPhoto/Getty Images

(CNN) イラン司法当局の公式メディア、ミザン通信によると、インターネット上で「反イスラム集団」を率いたとして冒涜(ぼうとく)罪に問われた死刑囚2人の絞首刑が8日に執行された。

ユセフ・メフルダード死刑囚ら2人は、2020年5月に逮捕されていた。米政府機関の国際宗教自由委員会(USCIRF)によると、SNS「テレグラム」上の「迷信と宗教の批判」というチャンネルに参加していたことが分かり、有罪になった。

このチャンネルではイスラム教を侮辱する意見が交換され、聖典コーランを焼却したという書き込みもあったとされる。イラン国営のアラビア語放送局アルアラムは、メフルダード死刑囚がコーランを燃やす場面の映像があると伝えた。

2人は逮捕後、8カ月にわたって家族との面会や電話の使用を禁止された。

USCIRFによれば、メフルダード死刑囚は22年2月、電話を取り上げられたことに対してハンガーストライキで抗議した。

イランでは数日前にも、スウェーデンとの二重国籍を持つ分離派指導者の死刑が執行されていた。

ノルウェーに拠点を置く人権団体「イラン・ヒューマン・ライツ(IHR)」と仏NGO「死刑廃止連合(ECPM)」が先月、共同で出した報告書によると、同国で昨年執行された死刑は少なくとも582件と、前年より75%増え、15年以降で最も多かった。

イランで昨年、道徳警察に拘束された女性が死亡し、抗議デモが全土に拡大してから死刑執行は急増したと、同報告書は指摘している。

「イラン」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]