ロシア、北極圏地域の軍事化に減速みられず 衛星画像で判明

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北極圏地域の軍事化進む ロシア

(CNN) ウクライナ戦争で大きな損失も被っているとされるロシアが北極圏で軍事基地の拡張を今なお続けていることがCNNが入手した新たな衛星画像で29日までに確認された。

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長はCNNとの単独会見で、ロシア軍は北部の極地で軍事力の大幅な強化を図っていると指摘。緊張が最近高まると共にNATOは「自らの軍事的な存在感などを倍増させる」対抗措置を強いられているとも述べた。

一方で西側情報機関の高官はCNNの取材に、ロシアは極地に展開させていた地上部隊のうち最大で4分の3をウクライナへ転戦させたとも明かした。

CNNが得た米宇宙企業マクサー・テクノロジーズの一連の衛星画像では、北極圏地域にあるロシア軍の一連のレーダー基地や滑走路が過去1年の間、改善されたことが判明した。

目覚ましい開発ぶりを示しているわけではなく、強化や面積の拡大の継続的な進展とも形容できる状態になっている。専門家たちは、ウクライナ戦争などを受け振り向けられる軍事的な資源が目減りする中で、ロシアの防衛戦略にとっては大きな重要性がある措置と話している。

同企業の画像分析によると、ロシア北西部コラ半島オレネゴルスク地区や北極圏北部ボルクータにあるレーダー基地では工事が続いている。バレンツ海近くにあるオストロビノイではレーダー5基のうちの1基を完成させる作業が進んでいた。オストロビノイはノルウェーやフィンランドに近い。ロシア側はこのレーダーによりステルス機能を持つ航空機や飛行体の探知が可能とも主張している。

マクサーによると、ロシア北西部の遠隔地にあるティクシ防空基地では今年、レーダーアンテナを防護する全天候型のドーム三つも完成した。

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