ヘルソン州内のロシア占領地で退避勧告、ウクライナ軍の砲撃で

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ヘルソン州ノバカホウカで崩れた建物の前を歩く人=10月30日/Alexander Ermochenko/Reuters

ヘルソン州ノバカホウカで崩れた建物の前を歩く人=10月30日/Alexander Ermochenko/Reuters

(CNN) ウクライナ南部ヘルソン州のロシア側の行政当局は17日までに、ロシア軍の占領地に残る住民らに対し安全な地域への退避を強く促した。

州内を流れるドニプロ川東岸にあるノバカホウカ市などの住民らが対象で、市の行政当局の職員、州や市の機関は既に州内の別の場所へ避難したとSNS上で説明した。

ロシア軍は先に州都ヘルソン市を含むドニプロ川西岸から東岸などへの退却を発表。ノバカホウカ市の行政当局は声明で、ロシア軍が西岸を離れた今月11日以降、同市はウクライナ軍の大口径の砲門や迫撃砲の脅威に直接さらされる範囲内に入ったと述べた。

東岸からの無差別的な砲火はノバカホウカ市内での居住を危険な状態にしているとも指摘。同市の光ファイバー線が損傷し、インターネットや携帯電話も接続できない状況にあるとした。

ただ、ノバカホウカや他の集落の放棄を意味しないとも主張。エネルギー源や水道水の供給は機能しているとした。

ウクライナ軍がドニプロ川東岸への反転攻勢を見据えているとの臆測も流れているが、ヘルソン州の州議会議員はこれに関する正式な情報はないと説明。記者会見で、ノバカホウカ市の映画館でウクライナ国旗が目撃され、市内のあちこちでも国旗の露出が始まっているとの情報を自ら最近伝えたものの、これらの集落の解放や掌握に関する報告などはないと釘を刺した。

複数のウクライナ政府当局者は14日、同国軍は東岸にあるロシア軍陣地へ激しい砲撃などを加えていると述べていた。

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