原因不明の肺炎で3人死亡、保健当局が調査中 アルゼンチン

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アルゼンチン北西部で原因不明の肺炎を発症した3人が死亡したとWHOが明らかにした/Fabrice Coffrini/AFP/Getty Images

アルゼンチン北西部で原因不明の肺炎を発症した3人が死亡したとWHOが明らかにした/Fabrice Coffrini/AFP/Getty Images

(CNN) 世界保健機関(WHO)は2日、アルゼンチン北西部トゥクマン州で原因不明の肺炎を発症した3人が死亡、数人が体調不良を訴えたと明らかにした。

WHOの報道官がCNNに明らかにしたところによると、医療従事者8人と患者1人については州都サンミゲルデトゥクマンの民間診療施設との関連が指摘されている。

トゥクマン州保健省によると、このクラスターに関連して10人目の患者が発生した。基礎疾患を持つ81歳の男性で、重篤な状態で入院しており、人工呼吸器を装着しているという。

WHOの報道官は感染状況について「患者3人が死亡し、3人が入院中だ。1人は自宅隔離中で容体は安定している」と説明。新型コロナウイルスやインフルエンザ、ハンタウイルスに感染していないか検体を分析したものの、いずれも陰性だったと明らかにした。さらなる分析が行われているという。

アルゼンチン保健省によると、医療従事者の一部と9人目の患者は8月18~22日の期間に発症した。

WHOと汎米(はんべい)保健機構(PAHO)はこうした報告を注視しており、感染対応に当たるアルゼンチン保健省を支援している。WHOによれば、原因については公衆衛生当局が調査中で、ウイルス以外の要因も含め全ての仮説を検証中だという。

PAHOによると、死亡した3人には基礎疾患があった。濃厚接触者が発症した例はないという。

英オックスフォード大の研究者、ジェーク・ダニング氏は、公衆衛生当局の調査結果を待ってから病気の性質について結論を出すことが重要だと指摘。今後さらなる症例が報告される可能性はあるが、その場合も新たなパンデミック(世界的大流行)の始まりを意味するわけではないとの見方を示した。

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