ロシア占領のヘルソン州を年末までに解放、ウクライナ軍司令官
(CNN) ウクライナ軍幹部は13日までに、ロシア軍が占領下に置く南部ヘルソン州を年末までに解放するとの見通しを示した。地元メディアのRBCウクライナとの会見で表明した。
ドミトリオ・マルチェンコ司令官(少将)は解放までの時刻表や期日を披露出来ないのは残念だとしながらも、「ヘルソン州の住民には同州を取り戻すまでの期間は誰もが予想するほど長くはないことを伝えたい。早く到来する」と主張した。
年末までの解放が目標なのかの質問には「100%」とし、「活発な交戦の段階も終えさせたい」とした。その後、局地的な軍事作戦はより多く起きるだろうとも予想した。
また、ロシアが2014年に強制併合したウクライナ・クリミア半島の奪回計画にも言及。「クリミアはウクライナの領土」とし、ヘルソン州、東部のルハンスク、ドネツク両州と同様に奪還するだろうと言明した。
これに関連しウクライナ軍の作戦計画の一環として、ロシア側からクリミア半島につながる唯一の陸橋を標的に据える必要性にも触れた。ロシア領からの兵力補強などの方途を封じ込むためとした。
マルチェンコ少将は最後にロシア軍との戦闘の展望について楽観的な見通しも表明。「供与を約束され、必要とする兵器の量を保有し得るのなら、我々は来春、勝利を祝うことが出来るだろうと考えている」と締めくくった。