ハイチ首都で抗争激化 数千人が脱出不能、食料も水も届かず 支援団体

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ハイチの国旗=6月21日、ハイチ・ポルトープランス/Jose A. Iglesias/El Nuevo Herald/Tribune News Service/Getty Images

ハイチの国旗=6月21日、ハイチ・ポルトープランス/Jose A. Iglesias/El Nuevo Herald/Tribune News Service/Getty Images

(CNN) カリブ海の島国ハイチの首都ポルトープランスで、対立する集団同士の抗争が激化して何千人もの住民が脱出できなくなり、食料や水や生活必需品を入手できない状況に陥っている。医療人道支援団体の国境なき医師団(MSF)が12日に明らかにした。

MSFによると、同地では首都近郊のシテソレイユをめぐる勢力争いが続き、今月8日に激しい戦闘が発生。住民は脱出できなくなり、飲料水を積んだトラックが通行できなくなるなど必需品の支援物資配送が阻まれている。

MSFの医療従事者3人は、影響を受けているブルックリン地区に住み、戦闘による負傷者の手当てを行っているという。

「ブルックリン地区につながる唯一の道路沿いでは、腐敗したり焼かれたりした死体に遭遇した」とMSFのミッション責任者は証言。「彼らは衝突によって死亡した人たちかもしれないし、脱出しようとして撃たれた人たちかもしれない。これは真の戦場だ。殺された人数ははかり知れない」と言い添えた。

政情不安に陥ったハイチでは、昨年7月に大統領が暗殺され、後継者が治安改善を約束したが、誘拐やギャング団による暴力などの凶悪犯罪が続いている。

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