ロシア黒海艦隊にウクライナ2港の封鎖命令 米諜報

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(CNN) ウクライナ戦況に関連しロシア海軍の黒海艦隊が、黒海沿岸にあるウクライナのオデーサ、オチャキウ両港を実質的に封鎖するとの作戦命令を受けていることが26日までにわかった。

米政府当局者が機密指定が最近解除された諜報(ちょうほう)に基づいてCNNに明らかにした。諜報の内容によると、ロシア軍は黒海で機雷を敷設しており、以前にはドニプロ川にも投入していたという。

同当局者は、ロシアは表向きには黒海北西部の海域で機雷を仕掛けていないと主張しているが、「実際にはオチャキウ近くの黒海に機雷をまいている事実を確認出来る」と強調した。

ロシアの侵攻でウクライナは世界の各市場向けの数百万トン規模の穀物輸出が阻まれ、食糧危機への懸念が強まると共に西側諸国は食糧供給を「武器化」しているとロシアを糾弾している。

これに対しロシアはウクライナからの農産品輸出を阻止してはいないとし、船舶通行を可能にするための海域の機雷除去はウクライナの責務とも反論。ロシアのラブロフ外相は今月初め、ロシアは船舶の運航の妨害には一切関与していないとも言い切っていた。

ウクライナのクレバ外相は米国務省関連の最近の会合で「ロシアは海に機雷をばらまいている。我々は自衛のために海に機雷を配置している。ロシアは我々の船舶を破壊するために機雷を使っている」と説いてもいた。

記者団との電話会見で、これら港湾で機雷接触の危険性が消去された際に何が起きるのかが本当の問題だと強調。「ロシアが港湾が開放された事態につけ込み、オデーサを海上から攻めないことを誰があるいはいかにして保証出来るのか」とも問いかけていた。

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