ロシアとウクライナ、新たに兵士の遺体の交換
(CNN) ウクライナ政府が56人のロシア兵の遺体をロシア側に引き渡したことがわかった。ウクライナ当局者が明らかにした。
ウクライナ南東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所の防衛で死亡したウクライナ軍の兵士の遺体64人分もウクライナ政府が支配する地域に移送されたという。
マリウポリに対する包囲を終わらせるための合意の一環として、ロシアとウクライナは兵士の遺体の交換で合意していた。兵士の遺体の交換は今回で3回目。今後も同様な交換が行われる見通しだが、交換の時期は、ロシア・ウクライナ双方での遺体の身元確認の進み具合によるという。
アゾフ連隊の幹部はCNNの取材に対し、遺体安置所でマリウポリからの兵士や民間人の身元の確認を進めていると明らかにした。その中には今回引き渡された64人の兵士の遺体も含まれている。同幹部によれば、ウクライナ人の遺体はロシア側によって集められ、冷蔵室に収められた後、ウクライナ側の冷蔵室に移し替えられるという。
遺体の身元の確認には、タトゥーや私物が使われる。身元の確認のためにDNAを採取するのは複雑なプロセスで最長3カ月かかるという。