親を失いロシアが情報戦に利用 ウクライナ少女、困難乗り越え祖父と再会

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戦争前のキラさん/Courtesy Oleksander Obedinsky

戦争前のキラさん/Courtesy Oleksander Obedinsky

自分たちの家は3月16日に砲撃されて一家は地下室に閉じ込められ、近所の人ががれきの中から助け出してくれたという。父は姿を現さなかった。キラさんは父の交際相手の女性やその子どもと一緒に別の地下室に避難し、3日後にマリウポリからの脱出を試みた。

避難する途中で地雷につまずいたのは、キラさんの友人だった。友人は両耳から血を流し、家族の友人の飼い犬が爆風の大半を浴びた。一行は命は助かったものの、破片を浴びて負傷した。

そこへ爆発音を聞いたロシア軍が到着し、一行を車に乗せるとマンフシュの病院に搬送して応急手当てを受けさせ、そこから救急車でドネツクの別の病院に運んだ。ここで一行は離れ離れになり、キラさんは1人になった。

キラさんは今、キーウの病院で新しいiPadを使ってゲームを楽しみ、音楽再生アプリをダウンロードしたいと何気なく話す。

キラさんは世界中の注目を集めたことで、大統領が動き、祖父との再会を果たすことができた。

しかしゼレンスキー大統領にとってキラさんは、ロシアが支配する地域に強制連行されたとする大勢の子どもたちの1人にすぎない。ロシア側は強制連行の事実はないと否定している。

ゼレンスキー大統領はキラさんと面会した26日、「子どもたちは我々の未来だ。我々は、ウクライナの子どもを全て取り戻すまで戦う」と強調した。

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