ロシア、クリミアから北進の侵攻に装甲の軍用列車動員 映像判明

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クリミア半島から北へ向かう9両編成の軍用列車の映像が公開された/from Facebook

クリミア半島から北へ向かう9両編成の軍用列車の映像が公開された/from Facebook

(CNN) ウクライナのジャーナリストは10日までに、ロシアが強制併合したウクライナ・クリミア半島から北方にある同国南部ヘルソンへ向かって進む、装甲が施された9両編成の軍用列車の映像を撮影し、インターネット上で公開した。

CNNはこの映像の地理的な位置情報を把握し、内容は本物と確認した。

映像は、クリミア半島から北東へ約20マイル(約32キロ)、ウクライナ南東部メリトポリ市から南西へ55マイル離れた小さな町を通過する際に目撃者が撮影した。メリトポリは現在、ロシア軍の制圧下にある。

一部の列車車両には「Z」の文字が記され、少なくとも2両は砲門などの射手に使われていた。また、別の2両は平らな荷台を持ち、1両にはカバーがかけられた軍用車両とみられるものが積まれていた。

映像には女性がロシア軍部隊に浴びせる罵声(ばせい)も収められ、「ウクライナに栄光あれ」の言葉も聞かれた。

ロシアの国営テレビ「第1チャンネル」は2020年2月、同国が保有する装甲列車の一つである「バイカル」に焦点を当てた映像番組を放映。クリミア半島近くで今回目撃された装甲列車がバイカルなのかは不明となっている。

同テレビの番組によると、バイカルは列車からの通信内容が漏れず、居場所を知られないためにする通信の妨害装置を搭載。対空砲の砲塔、機関銃や狙撃者の待機区画もあり、乗員用の台所や食堂も備えていた。装甲の壁の厚さは20ミリだった。

ロシアはウクライナへの侵攻前、国有鉄道網を利用しロシアやベラルーシの対ウクライナ国境線へ部隊の輸送や配備を進めた。

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