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ウクライナ外相、ロシアへの譲歩「受け入れず」 CNN EXCLUSIVE

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ウクライナ外相、ロシアへの譲歩「受け入れず」

ウクライナ・キエフ(CNN) ウクライナのクレバ外相は25日、CNNの単独インタビューに応じ、ロシアとの紛争の脅威を緩和する取り組みの一環で他国がウクライナに譲歩を強いることは「許さない」と述べた。

ロシアがウクライナ侵攻を計画している可能性が懸念されるなか、クレバ氏はロシアのプーチン大統領をなだめる目的のいかなる妥協も受け入れないと強調した。

「もし誰かが我々の背後でウクライナに関して譲歩したとしても、我々はそれを受け入れない。我々は電話を取って大国の指示を聞き、それに従うような国にはならない」。クレバ氏はそう述べ、「我々は自国の未来、自国の運命を決める権利を確保するため、国民1万5000人の命を含む多くの犠牲を払った」と主張した。

ウクライナはロシアが軍事侵攻を前に、同国の不安定化を図っていると警告。欧米諸国はロシアに対し、ウクライナへの攻撃的な行動をこれ以上控えるよう繰り返し警告している。

一方、ロシア政府は攻撃の計画を否定し、武器供給や軍事訓練の強化など、北大西洋条約機構(NATO)によるウクライナ支援はロシア西部への脅威を増大させるものだと主張している。

バイデン米大統領は先日、「小規模な侵攻」ならNATOからの厳しい対応につながらない可能性があると示唆したが、クレバ氏は米国のウクライナ防衛への決意に疑念は抱いていないと述べた。

「まず、バイデン大統領は個人的にウクライナに関与している。彼はこの国をよく知っており、ロシアに破壊されることを望んでいない」とした上で、「何らかの侵攻、侵略、干渉が起きた場合、米国にはロシアを撃破する絶対的な決意がある」と米当局者から電話で直接聞いたと明らかにした。

米国が必須業務にかかわらない職員や家族の退避を皮切りに、在キエフ大使館の人員を縮小する計画を進めていることについては、クレバ氏は「時期尚早」との見方を示した。

あらゆる国の自国民保護の権利を尊重するが、退避は「パニックを広げる」ものであり、「ウクライナを内側から不安定化させ、軍事力に頼らずに我々を弱体化させようとする」プーチン氏の思うつぼだとしている。

一方で、米国がロシアの脅威を誇張していることは「絶対に」ありえないとも述べた。

米軍では24日、8500人規模の兵士が東欧派遣に備え警戒態勢に入った。クレバ氏はこの決定を称賛し、この動きがプーチン氏の怒りを買って危機を激化させる可能性があるとの見方を否定した。

「もし我々が2014年以降に何かを学んだとすれば、それは『彼を怒らさないよう何もしないでおこう』との観点からプーチン氏に対応するロジックには欠陥があるということだ。これは通用しない」「強さ、決意、抑止力。プーチン氏に通用するのはこの3つの要素だ。彼は力を尊重する。これは事実だ」としている。

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