子ども代わりのペット飼育は「自己中心的」、ローマ教皇が批判

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ローマ教皇フランシスコ=1日、バチカン/Tiziana Fabi/AFP/Getty Images

ローマ教皇フランシスコ=1日、バチカン/Tiziana Fabi/AFP/Getty Images

パリ(CNN) ローマ教皇フランシスコは5日、子どもを育てる代わりにペットを飼う夫婦を自己中心的と位置付けて批判した。育児をしない選択は「人間性」の喪失につながり、文明の損失を招くと論じている。

フランシスコ教皇はイエス・キリストの養父ヨセフについての講演の中で、イエスを育てようと決めたヨセフの決断を「最高の愛の形」と形容し、現代の養子縁組や親を失った子どもたちの問題に言及した。

一方で、「子どもは欲しくないという理由で子どもを持たない夫婦や、子どもは1人だけでいいという夫婦がたくさんいる。しかし彼らは2匹の犬や2匹の猫を飼っている。つまり犬や猫が子どもの代わりになっている」と指摘した。

さらに「おかしなことだがそれが現実だ。父性や母性の否定は私たちをおとしめ、私たちの人間性を奪う。そのために文明は老化する。そこに人間性はない。なぜなら父性と母性の豊かさが失われるからだ。そして子どものいない我が祖国は苦しむ」と述べている。

フランシスコ教皇の発言は、夫婦が子どもを持つことの大切さを説くカトリック教会の教えに沿っている。

自分の子どもを持つことができない夫婦は養子縁組を検討すべきだとフランシスコ教皇は説き、「世界でどれほど多くの子どもたちが、自分を育ててくれる誰かを待っていることか」「子どもを持つことには常にリスクを伴う。だが子どもを持たないリスクはもっと大きい。父性の否定、母性の否定の方がリスクは大きい」と強調した。

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