刑務所でまた暴動、受刑者58人死亡 エクアドル

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暴動を受けて刑務所の外で警備に立つ憲兵=13日/Fernando Mendez/AFP/Getty Images

暴動を受けて刑務所の外で警備に立つ憲兵=13日/Fernando Mendez/AFP/Getty Images

(CNN) 南米エクアドルの西部グアヤス県にある同国最大級の刑務所で受刑者らが暴動を起こし、13日早朝までに少なくとも58人が死亡、12人が負傷した。

同県のアロセメナ知事が発表したところによると、警察は12日夜、銃撃や受刑者らによる衝突の通報を受けて出動した。

ギャング間の抗争とみられ、受刑者らは銃や爆発物による攻撃のほかに、別の受刑者の首を絞めたり、マットに火を付けたりした。

現場のリトラル刑務所は同国の最大都市グアヤキルの郊外にある。9月末にも暴動が起き、118人が死亡、79人が負傷していた。現場では多数の銃や弾薬、刃物25丁、爆発装置3台のほか、薬物が押収された。

政府はこれを受けて、9月30日から全国の刑務所を対象に、今年2回目となる緊急事態宣言を発令。さらに2400万ドル(約27億円)の予算をかけて、刑務所の体制を整備すると表明していた。

10月からは刑務所の慢性的な定員超過を解消するため、受刑者らの恩赦や減刑を進めてきた。

同国の刑務所を管轄するSNAIによると、刑務所内の暴力で今年死亡した受刑者はこれまでに300人を超えている。

7月に刑務当局のトップ(当時)が地元メディアとのインタビューで語ったところによると、国内の刑務所は2019年の時点で定員を40%も超過していたとされ、受刑者らが劣悪で非人道的な扱いを受けている。リトラル刑務所では定員5000人に対し、収容人数が9000人を超えると指摘されていた。

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