世界の新型コロナ新規感染者数、横ばい傾向か WHO

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世界保健機関(WHO)は、世界の新型コロナウイルスの感染状況について、新規感染者数の合計が増加から横ばいに転じているとの見方を示した/Bryan Tarnowski/Bloomberg/Getty Images

世界保健機関(WHO)は、世界の新型コロナウイルスの感染状況について、新規感染者数の合計が増加から横ばいに転じているとの見方を示した/Bryan Tarnowski/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 世界保健機関(WHO)は23日、世界の新型コロナウイルス感染状況に関する最新の報告書を発表し、新規感染者数の合計が増加から横ばいに転じているとの見方を示した。

WHOの集計によると、先週世界で確認された新規感染者は450万人あまりで、死者は約6万8000人。前週の新規感染者約440万人、死者約6万6000人からは微増にとどまった。

累計の感染者数は2億1100万人、死者は440万人を超えた。

世界の感染者は5月にいったん横ばいとなったが、ここ2カ月は多くの国で感染力の強いデルタ変異株が広がり、急増傾向が続いていた。

先週報告された新規感染者が最も多かったのは米国の102万人で、前の週より15%増加した。2位以下にはイラン、インド、英国、ブラジルが続いている。

新規感染者の増加率はオーストラリアを含む西太平洋地域が20%で最も大きく、2位が南北アメリカの8%。東南アジアと地中海東部では減少していた。

オーストラリアでは先週、1日の新規感染者数が過去最多記録の更新を繰り返し、昨年8月のピークを超えた。

ニュージーランドは感染者が1人見つかったことを受けて全国にロックダウン(都市封鎖)措置を導入したが、25日までに計210人の感染が確認されている。

WHOは報告書の中で、デルタ株などの登場により、ワクチン普及の必要性と感染対策を維持することの重要性が浮き彫りになったと指摘。英イングランドで最近、行動制限の解除を遅らせれば1日当たりの入院患者数のピークを3分の1近くまで減らせるというモデル研究が報告されたことを挙げ、制限解除はワクチン接種率や変異株の感染状況をみながら慎重に進めるべきだと強調した。

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