セーシェル、ワクチン接種率6割でも感染拡大 専門家は悲観せず

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寺院の前に立つ男性=4月3日、首都ビクトリア/Valery Sharifulin/TASS/Getty Images

寺院の前に立つ男性=4月3日、首都ビクトリア/Valery Sharifulin/TASS/Getty Images

(CNN) インド洋の島国セーシェルでは6割を超える国民が新型コロナウイルスのワクチン接種を完了しているが、依然として感染が拡大している。専門家らはワクチンを接種してもなお、社会的距離の確保といった感染対策が必要であると改めて強調する。

十分なワクチンの供給に苦慮する国もある中、セーシェルは国民の61.4%以上がすでにワクチンの接種を済ませた。それでも国内の感染拡大には歯止めがかかっていないのが実情だ。

過去1カ月で人口9万8000人の同国の感染者は急増。当局は複数の制限措置に踏み切ることを余儀なくされた。13日発表のデータによると現感染者数は2700人あまりで、このうちの33%はワクチン接種を完了していると保健省は説明する。

観光業への依存度が高いセーシェルは、3月にほぼすべての海外からの旅行者受け入れを再開した。これによりPCR検査陰性が証明された旅行者には隔離措置が免除された。

ただその時点で3800人に満たなかった感染者数は、この後2倍以上の9184人に急増。死者も16人から32人に増えている。

感染拡大の理由は明確ではないが、閣僚の1人は従来国内に存在したウイルスがワクチン接種の進展で気の緩んだ国民の間で蔓延(まんえん)した可能性を示唆。また感染経路特定や検査の体制が強化されたため、より多くの感染者を捕捉できるようになった結果ともみている。

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