世界のコロナ死者の減少鈍化、感染者は拡大基調 WHO
(CNN) 世界保健機関(WHO)は25日までに、新型コロナウイルスの死者数の過去6週間における減少基調が失速を示す一方で、新規感染者数は4週間連続で拡大し続けていると報告した。
今月21日時点で入手したデータに基づくもので、同日までの1週間での新規感染者数は世界規模で約330万人、犠牲者数は6万人だった。
国別の新規感染者数の増加では、ブラジル、米国、インド、フランスにイタリアで最多の水準を記録。新規感染と死者の総数のうち欧州と南北アメリカの地域が約8割を占めていた。
WHOは新型コロナウイルスの変異株が世界各地で引き続き拡散しているとの懸念を表明。英国、南アフリカとブラジルでそれぞれ見つかった変異型による感染拡大が継続しているとし、これ以前に広まっていたウイルス株を急速にしのいでいると警告した。
英国の変異株は125カ国、南アフリカのは75カ国、ブラジルの変異型は41カ国で既に発見されたともした。
WHOは一部の国での新型コロナの監視やゲノム解析の能力には限界があるとし、ウイルス株の解析の優先順位でばらつきが出ている可能性にも言及した。