女性への性暴力続発、各地で抗議デモ ナイジェリア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
警察署前で抗議デモを行う人々=ラゴス/Umar Faruq Akinwunmi/STER

警察署前で抗議デモを行う人々=ラゴス/Umar Faruq Akinwunmi/STER

ラゴス(CNN) ナイジェリアで女子学生が強姦(ごうかん)され殺害される事件が相次いだことを受けて、最大都市ラゴスなど各地で人権団体などが抗議デモを展開している。

ラゴスでは8日、シンボルの黒い服を着たデモ隊が議事堂まで行進し、強姦と性暴力に関する緊急事態宣言の発令を求めた。抗議運動には国内の女優ら有名人も参加している。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、同国南部のベニンシティーでは先月27日、22歳の女子学生が教会で襲われ死亡。南西部イバダンでも1日、女子学生が自宅で強盗犯に強姦、殺害される事件が起きた。これに先立ち、先月は10代の少女らに対する暴行事件が続発していた。

強姦事件に抗議する女性団体WARNは8日、議会に嘆願書を提出。この中で国内の全ての州に、性犯罪者のリスト公開などを求めた。

国連児童基金(ユニセフ)によると、同国では少女の4人に1人が何らかの性暴力を受けている。アムネスティ・インターナショナルは女性が強姦、殺害される事件が当局に通報されず、加害者は処罰されないケースが多いとして、法の裁きを求める運動を始めた。

最近の事件を受けて、人権委員会がソーシャルメディア上で男性らの啓発に乗り出し、性暴力を取り締まる警官の増員計画が発表されるなど、当局も対応に動き始めている。

「人道危機」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]