ジョンソン英首相、容体は「安定」 国政運営は外相が代行

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英国のジョンソン首相。新型コロナウイルスに感染して集中治療室に入ったが、その後の容体は安定しているという/Peter Summers/Getty Images Europe/Getty Images

英国のジョンソン首相。新型コロナウイルスに感染して集中治療室に入ったが、その後の容体は安定しているという/Peter Summers/Getty Images Europe/Getty Images

ロンドン(CNN) 新型コロナウイルスへの感染で入院し、その後、集中治療室(ICU)へ移されていた英国のジョンソン首相について、首相報道官は7日、「標準的な酸素治療」を受けているとし、補助器具を使うことなく呼吸できていると説明した。

報道官によればジョンソン首相の容体は安定しており、「元気な様子も変わらない」という。人工呼吸器が必要な状態にはなく、肺炎の診断も受けていない。

ただウイルスの蔓延(まんえん)という国家的な非常事態に首相が健康不安に陥ったことで、現状だれが国政を主導していくのかについて疑問の声が上がっている。

ジョンソン氏本人はラーブ外相の名を挙げ、「必要に応じ」首相代行を務めることになると述べていた。しかし近年の事例を見ても、現職の英国首相が長期にわたり業務をこなせない事態というのは起きていない。

首相官邸は懸念を払拭(ふっしょく)するべく、報道向けの発表でラーブ氏が外務省から政府当局者らの支援を受けて国政の運営にあたっていると強調している。

報道官の1人は、首相代行を務める間、ラーブ氏は必要であれば国家安全保障会議(NSC)の議長を担当すると説明。同氏と内閣の権限により、首相不在でも軍事的な行動にかかわる対応は可能になるとした。

新型コロナウイルスに関する種々の決定は、ラーブ氏を中心とした閣僚の協議を通じてなされる。ただラーブ氏には閣僚並びに当局者らを登用したり解任したりする権限はないという。

現在全国的に行われている都市の封鎖措置について、政府は感染拡大阻止に焦点をあてたものとしている。しかし前出の報道官は、感染率の状況から判断して解除を先延ばしにすることもあり得るとの見方を示した。

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