イラク駐留米軍、攻撃を事前に察知 ミサイル着弾の2時間半前に退避

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米軍駐留基地、攻撃後の現場は

イラク・アサド空軍基地(CNN) 米軍も駐留するイラク軍のアサド空軍基地に対するイランの弾道ミサイル攻撃で、同基地の米軍兵士が攻撃は差し迫っていることを察知し、ミサイル着弾の約2時間半前に待避壕(たいひごう)に移っていたことが12日までにわかった。

被害を受けた同基地の単独取材を初めて許されたCNNがこの情報を入手した。ただ、どのような攻撃になるかは見当がつかなかったという。

イラク・アンバル州の同基地にはミサイルの波状攻撃が4回あったが第1波は現地時間の今月8日午前1時半過ぎに飛来。ただ、大半の米軍兵士は7日の午後11時までには基地を空路で離れるか待避壕に入っていた。

最初の着弾は午前1時34分で、約15分間中断した後、第2波の攻撃が続いた。ミサイル攻撃は約2時間続き、同基地の広さの約4分の1を占める米軍専用区域に集中した。

基地の米軍将校は攻撃では待避壕からわずか数メートル先に着弾もあったとし、犠牲者が出なかったのは「奇跡」と表現。攻撃の間、不可欠な任務を続ける一部の兵士は待避壕の外に居続けてもいたという。

兵士たちが待避壕から外へ出たのは夜明けで、大規模な被害を目にすることとなった。

イランのミサイル攻撃は、米軍兵士が同じく駐留するイラク北部のクルド人自治区アルビルの基地も標的となった。ミサイル攻撃は、イランの革命防衛隊司令官がイラクの首都バグダッドの空港で米軍の小型無人飛行機(ドローン)攻撃で殺害されたことへの報復だった。

アサド空軍基地はイラクで米軍が駐留する最も大きくかつ古い基地の1つとなっている。

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