オーストラリア、最高気温の全国平均で記録更新 山火事も続く
(CNN) 猛暑に見舞われているオーストラリアで、17日の最高気温が全国平均で40.9℃と、史上最高を記録したことが分かった。
豪気象局(ABM)によると、これまでの最高記録は2013年に観測された平均40.3℃だった。
この日は一部の地域でさらに厳しい暑さとなり、南オーストラリア州のセドゥナでは45.5℃に達した。また西オーストラリア州のパースで12月としては初めて、3日連続で気温が40℃を超えた。
ABMは17日、西から襲っている熱波が今週中に東部のビクトリア州やニューサウスウェールズ州へ広がり、気温はさらに上昇する可能性が高いとの警告を発した。
大規模な山火事に見舞われているニューサウスウェールズ州では、猛暑と強風、数十年ぶりの干ばつで事態がさらに悪化している。消防当局によると、州内で起きている山火事は100件に上り、このうち54件が延焼を続けている。州内全域を対象に、21日まで火気厳禁との指示が出ている。
同州ではすでに住宅760棟以上が全焼し、これ以外にも300棟近くに被害が出た。4人の死者が報告され、コアラ数百匹が死んだとみられている。
同国では干ばつも深刻化し、最大都市シドニーに水を供給するダムは2022年までに干上がる可能性が指摘されている。