ハリケーンに似た暴風雨、地中海東部諸国に迫る まれな現象

地中海東部のエジプトやイスラエル沿岸近くで発達した「メディケーン」

地中海東部のエジプトやイスラエル沿岸近くで発達した「メディケーン」

(CNN) 英国気象庁などは26日までに、ハリケーンの勢力に似た暴風雨がエジプトとイスラエルに接近しており、豪雨と強風の到来が予想されると警告した。この種の暴風雨が地中海の東端部に位置する両国などを襲うのは極めてまれとしている。

この暴風雨は「地中海」と「ハリケーン」の合成語である「medicane」とも呼ばれる。熱帯低気圧と温帯低気圧の特徴が融合した現象ともなっている。

地域的に最多で200ミリまでの豪雨が25日から26日夜にかけて予測される。鉄砲水の発生が懸念されている。

人工衛星の画像の分析では、現在の風速は海上で時速20マイル(秒速約8.9メートル)で、26日早朝には陸地で40マイルの最大風速も予想されている。

エジプト北東部、イスラエル南部、パレスチナ自治区やシナイ半島は乾燥気候の土地で10月の平均降雨量は10~20ミリ。200ミリの雨量は10月全体の通常の量の10倍規模になる可能性を示し、それも数時間で見舞われる恐れがある。

エジプトの首都カイロはここ1週間、今回のmedicaneとは関係がない暴風雨による豪雨が原因の激しい洪水に襲われ、少なくとも11人の犠牲者が出た。ただ、エジプトに接近している新たな暴風雨は進路を東へ取っており、カイロでの最悪の降雨量は逃れられる可能性もある。

英国気象庁は、2011年の研究報告書を踏まえ今回のようなmedicaneの発生は年間1~2回と指摘。通常は地中海の水温が上がる9~10月に発生する。16年の研究報告書は、気候変動の影響で地中海の水温が上昇し続けた場合、将来的には発生の頻度が増える可能性もあると警告していた。

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