列車の上で抗議の活動家、通勤客が引きずり下ろす 運行停止で混乱 英ロンドン

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ロンドンで、列車によじ上った活動家を通勤客が引きずり下ろす騒ぎがあった/@captheadboard/Twitter

ロンドンで、列車によじ上った活動家を通勤客が引きずり下ろす騒ぎがあった/@captheadboard/Twitter

(CNN) 英ロンドンで17日朝、気候変動対策を訴える市民団体の活動家らがラッシュアワーの列車によじ上って抗議運動を展開した。この影響で列車の運行がストップしたため、苛立った通勤客が集団で活動家を引きずり下ろし、駅は大混乱に陥った。

抗議運動を展開したのは「エクスティンクション・リベリオン(XR)」の活動家。カニングタウン駅に停車した車両の上によじ上ってはりついたたため、列車の運行ができなくなった。

ホームにあふれた大勢の乗客は、列車の上に立つ活動家の男性に向かって怒鳴ったり物を投げたりしていたが、やがて男性の足首をつかんで引きずり下ろした。ホーム上では乱闘が起き、間もなく駅の係員や周りにいた乗客が止めに入った。この様子をとらえた動画はソーシャルメディアに投稿されている。

英交通警察は、カニングタウン駅とストラトフォード駅での妨害行為に関連して、これまでに4人を逮捕したと述べ、シャドウェル駅でも抗議活動家4人の排除に当たっていることを明らかにした。

ソーシャルメディアではXRの抗議運動に対する非難の声が相次いだ。公共交通機関を妨害すれば市民にうとんじられるという声や、乗客にタクシーの使用を余儀なくさせる行為は「偽善」だという意見も書き込まれている。

これに対してXRは、気候変動を覆すために必要とされる根本的な変化を促すためには行動を起こす必要があると主張している。

ロンドンのカーン市長はこうした行為を「危険」「非生産的」と形容、「公共交通機関を使って通勤するロンドン市民に対する妨害は容認できない」と述べ、「法の範囲内で平和的な抗議」を行うよう求めた。

ロンドンでは数日前からXRの抗議活動が禁止され、警察がトラファルガー広場などに野営していた活動家の排除に乗り出していた。

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