ペンス米副大統領、国際社会にマドゥロ政権への対応呼び掛け
ワシントン(CNN) 米国のペンス副大統領は25日、訪問先のコロンビア首都ボゴタで、米国がベネズエラに対して追加制裁を実施するほか、同地域への支援を拡大させることを明らかにした。ペンス氏はまた、国際社会に対して、マドゥロ政権へのさらなる対応を呼び掛けた。
ペンス氏は「世界中の指導者に言いたい、今がその時だ。ベネズエラが自由を求めて戦っているなか、傍観者がいるはずがない」と述べた。
ペンス氏は、ベネズエラのマドゥロ大統領について、正統な権力者ではなく、退陣すべきだとも述べた。
ペンス氏は、国際社会に対して、ベネズエラの暫定大統領を宣言している野党指導者のグアイド国会議長への支持や、ベネズエラ国営石油会社の資産凍結などを求めた。ベネズエラは世界有数の石油埋蔵量を誇り、同社はベネズエラ政府にとって主要な収入源となっている。
ペンス氏はまた、国境州の知事3人や、救援物資の搬入に対して治安部隊が暴力的な対応をとったことに関与している政権内部の人物に対して制裁を科す方針を明らかにした。23日の衝突では、少なくとも5人が死亡し、300人以上の負傷者が出た。
ペンス氏によれば、米国はベネズエラへ救援物資を搬入しようとしている同地域の各国を支援するために追加で5600万ドル(約62億円)を拠出する。米国は、ベネズエラとコロンビアとの国境付近で新たに支援物資を備蓄できる場所の選定も行っている。