350人救助の難民・移民船、また身動き取れず 各国が非難応酬

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イタリアとマルタの間ではライフラインの受け入れなどを巡り非難の応酬が続いた

イタリアとマルタの間ではライフラインの受け入れなどを巡り非難の応酬が続いた

イタリアとマルタの間では受け入れをめぐって激しい非難の応酬が続いた。イタリア運輸相は23日のツイッターで、マルタがライフラインの入港を拒んだことについて「非人道的」「馬鹿げている」とかみついた。

これに対してマルタ内相はツイッターで、「事実を正しく認識しなければならない」とイタリア運輸相に反論。マルタは救助作業に関与しなかったと強調し、ライフラインについても「国際ルール」違反があったと主張している。

欧州連合(EU)加盟国の間でも、難民・移民への対応は論争の火種であり続けている。24日にはベルギーのブリュッセルでこの問題に関する非公式会合が開かれた。

ドイツのメルケル首相は記者団に対し、EUに加盟する全28カ国の合意を待つのではなく、各国が2国間、3国間での合意を目指す必要があるとの認識を示した。

地中海を船で横断して欧州を目指す難民・移民の数は減少しているものの、依然として死者が後を絶たない状況が続く。国際移住機関(IOM)によると、今年1月から6月6日までの間にこのルートで推定785人が死亡した。欧州にたどり着いた3万3400人の大半は、ギリシャとイタリアを経由していた。

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