結合双生児の姉妹が21歳で死去、情熱持ち大学にも タンザニア

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大学で学ぶマリアさん(左)とコンソラータさん

大学で学ぶマリアさん(左)とコンソラータさん

(CNN) アフリカ東部タンザニアの病院で、腹部がつながった状態で生まれ育ち、大学にも通った結合双生児の姉妹が死去した。21歳だった。

マリア・ムワキクティさんとコンソラータさんの姉妹は、同国のコンソラータ地域病院で誕生し、両親に置き去りにされたことから、地元の修道女たちによって育てられた。

現地時間の2日午後2時半、同国中部イリンガの病院でマリアさんが息を引き取り、15分後にコンソラータさんも死去した。

2人は胃などの臓器や心臓から腹部へつながる大動脈の一部を共有していた。頭部や心臓は別々だったが、誕生後間もなく行った検査で、2人を切り離すことはできないと診断された。

主治医によると、マリアさんは昨年12月、胸部の変形に起因する呼吸器疾患と診断され、検査の結果、治療できる手段はないことが判明。この疾患が原因で死に至った。主治医は2人の患者について、「友人だっただけでなく、楽しい人たちだった。2人が生きる望みを持っていただけに、あまりに悲しい」と打ち明ける。

2人を育てた修道女も、「彼女たちはとても愛らしくて情熱的だった」「社会の中のもっと不幸な人を助けるために働きたいと思っていた。もちろん苦しんではいたけれど、それでも生きたいと望んだ。つながった状態でいながらも、人生への情熱を持っていた」と振り返った。

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