米朝首脳会談、開催の見通しは依然不透明 ポンペオ国務長官
ワシントン(CNN) ポンペオ米国務長官は5月31日、ニューヨークで記者会見し、トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の間の首脳会談が6月12日に開催されるかどうかは依然不透明との認識を示した。
金英哲(キムヨンチョル)朝鮮労働党副委員長と2回にわたり会談した後に述べた。
ポンペオ氏は記者団に、米朝首脳会談の成功に向けて双方で進展があったと説明。首脳会談成功の「条件設定という意味では過去72時間で本当の進展があった」としつつも、「まだ多くの仕事が残っている」と付け加えた。
ポンペオ氏はさらに、南北朝鮮を隔てる非武装地帯(DMZ)とシンガポールでも米派遣団が北朝鮮側と協議していることに言及。「こうした会談を通じて正しい方向に向かっているものと確信している」と述べた。
そのうえで、米朝両国は「重大な時期」にあるとし、「この機会をみすみす逃すことは悲劇に他ならない」との認識を示した。
北朝鮮指導部については、「これまで無かったような戦略的転換を考えている」との見方を示しつつも、障壁が現れても全く意外ではないとも述べた。
トランプ氏はこれより前、ニューヨークでの北朝鮮代表団との会談について「非常にうまくいった」と指摘。「金正恩氏からの書簡」を届けるため、北朝鮮代表団が1日にワシントンを訪れるとの見通しを示した。ポンペオ氏もこの点を確認している。