「脱北」の北朝鮮女性12人、自分がだました 元店長が告白

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中国・寧波市にある飲食店の外観

中国・寧波市にある飲食店の外観

許氏によると、NISの要員と初めて会ったのは2015年11月。契約書に署名するよう持ちかけられ、韓国旗の前で忠誠を誓うよう促されたという。韓国旗と一緒に写真も撮影した。それは北朝鮮に対する裏切りとみなされる行為に他ならなかった。

しかし、NISとの関係を知った韓国系中国人の客から脅迫され、北朝鮮当局に告げると脅されたことから、韓国への亡命を決意したという。

「NISは全員を一緒に連れてくるよう私に指示した。私は不可能だと告げた。もし北朝鮮にこのことを知られたらあまりに危険だと。それでもNISは、とにかく連れて来いと指示した」。許氏はそう振り返る。

この時点で韓国に脅されていると感じたといい、「相手の態度が突然変わり、もし従業員を一緒に連れて来なければ、私を北朝鮮大使館に引き渡して殺害させると言われた」。これは朴槿恵(パククネ)大統領の命令だとも告げられたという。

北朝鮮料理を出していたこの飲食店では当時、ウエートレスや料理人など約20人の北朝鮮人従業員が働いていた。

北朝鮮は世界各国でこうした飲食店を経営しており、従業員は信頼のおけるエリート市民を配置していると思われる。従業員はある種大使のような役割を担い、北朝鮮政権のために外貨を稼ぐ。

許氏によると、飲食店の売り上げの大部分は北朝鮮政府へ送っていたほか、商品の取引を通じても収入を得ていたという。

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