マクロン仏大統領、米議会で演説 トランプ氏の孤立主義を牽制

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仏大統領が米議会で演説

ワシントン(CNN) フランスのマクロン大統領は25日、米議会の上下両院合同会議で演説し、地球規模の課題により積極的に取り組むよう米国に促した。トランプ米大統領が就任後に取ってきた孤立主義路線とは対照的な姿勢を打ち出した形だ。

マクロン氏はまた、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」に戻るよう米国に要求。トランプ氏が強く批判するイラン核合意についても、支持の姿勢を鮮明にした。

マクロン氏は演説の中で、「21世紀は先行世代が想像もしなかった脅威や課題をもたらしている」と指摘。「我々は新たな多国間主義に基づく21世紀の世界秩序を構築することができる」と表明した。

この課程では米国による一段の関与が求められるとし、「多国間主義を作り出したのは米国であり、これを維持して再生させる役割を担うのも米国だ」と強調している。

マクロン氏は特にイラン核合意に言及。「充実した代替案がないのであれば合意を破棄すべきではない。これが私の立場だ」としたうえで、「大統領と米国はこの問題で責任を担う必要がある」と述べた。

イラン核合意をめぐっては、マクロン氏が離脱を示唆するトランプ氏の説得に乗り出しているが、これまでのところ難航している。

マクロン氏はまた、環境保護の重要性も強調。「米国がいつの日かパリ協定に戻ってくるものと確信している」とした。

トランプ氏はパリ協定離脱を決定しており、人事面でも環境への配慮より規制緩和を優先する起用が目立つ。

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