コンピューター電源落として職員の残業阻止 ソウル市役所

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ソウル市役所が長時間労働の阻止に向けた措置を導入する=Jung Yeon-Je/Getty Images

ソウル市役所が長時間労働の阻止に向けた措置を導入する=Jung Yeon-Je/Getty Images

香港(CNNMoney) 韓国・ソウル市役所は職員の長時間労働を阻止する目的で、今週から毎週金曜日は午後8時で消灯し、職員のコンピューターの電源も落とす措置を導入する。

5月からは消灯時間を午後7時に繰り上げる。

韓国では早朝から深夜までの長時間勤務が常態化している。日本も同様に、過剰労働がもたらす社会的弊害への対応に苦慮している。

ソウルにある延世大学のイジン・ホン教授によると、韓国の雇用主は、たとえその権利があったとしても、従業員が一度にまとめて休みを取ることを嫌う傾向が強い。

特に公務員の労働時間の長さは有名で、政府が1月に発表した統計によると、韓国の公務員の年間労働時間は、他の先進国に比べておよそ1000時間長かった。

ソウル市広報によれば、金曜の消灯によって市が前例を示すことで、民間企業でもワークライフバランス推進に力を入れてもらいたい考え。

ソウル市役所は過去にも毎週金曜日の6時消灯を推進したことがあったが、この時は例外扱いを求める要望が相次いだという。

そこで今回は1歩先を行き、職員のコンピューターの電源も落とすことにした。例外扱いも、消灯時間以降の残業も一切認めない。

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