元スパイ襲撃、ロシアによる犯行の「可能性大」 英首相

元スパイ襲撃は「ロシアの可能性大」

ロンドン(CNN) 英南部ソールズベリーで4日、元スパイのロシア人男性らが神経剤で襲撃された事件について、英国のメイ首相は12日、ロシアによる犯行の可能性が「非常に高い」との見方を示した。ロシア側はメイ首相の発言について「サーカスのショー」と呼んで反発している。

メイ氏は下院で、犯行に使われた毒物が旧ソ連で1970年代に開発された「軍用級」の神経剤「ノビチョク」と特定されたことを明らかにした。

英外務省がロシア大使を呼び、国家による直接の犯行か、あるいは政府が神経剤を管理できなくなっているということかという点について説明を求めたという。

メイ氏はロシア政府に13日中の回答を求めていると述べ、「信頼性のある返事がなかった場合は、ロシア国家が英国に対して不法に武力を行使したと結論付けることになる」と警告した。

同氏はロシアの犯行とみる根拠として、特定された神経剤の種類に加え、ロシア国家が亡命者らを狙った暗殺事件の前歴などを挙げた。

そのうえで「英国に対する無差別で無謀な行為であり、罪のない民間人の命を危険にさらした。このように恥知らずな試みは容認できない」と述べた。

英国が具体的にどのような対抗措置を取るかは今のところ不明だが、ロシア外交官や実業家の追放、政権関係者に対する経済制裁、欧州連合(EU)や米国を巻き込んだ外交措置などが考えられる。

ロシア外務省の報道官はCNNに対し、メイ氏の発言を「英議会でのサーカスショー」と呼んで非難した。

ロシア国営RIAノーボスチ通信によると、プーチン大統領はメイ氏の発言に先立つ英BBCとのインタビューで「ロシアの犯行だったのか」という質問に対し、「まずそちらで真相を解明してからだ。そうすれば我々も話し合いに応じる」と答えていた。

2006年にロシア人の元スパイ、アレクサンドル・リトビネンコ氏がロンドンで毒殺された事件をめぐって冷え込んだ英国とロシアの関係が、今回の事件でさらに悪化するとの懸念が指摘されている。

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