シリア軍が東グータに攻勢、48時間で250人死亡

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東グータの病院で治療を受ける子どもたち

東グータの病院で治療を受ける子どもたち

(CNN) シリア人権監視団(本部・英国)は20日、シリア反体制派が支配するダマスカス近郊の東グータ地区に対する砲撃や空爆によって、過去48時間に少なくとも250人が死亡したと明らかにした。

死者の中には子ども58人、女性42人が含まれる。シリア軍の攻撃によって1200人以上が負傷したという。

シリア人権監視団によれば、死者数は2013年以降で最悪の水準。13年には東グータに化学兵器によるものとみられる攻撃があり、約1400人が死亡した。

東グータの病院の責任者は、「グータの暮らしの中でも最悪の日だ」と語った。「我々グータに暮らすものは5年以上にわたって空爆を受けてきた。これは、我々にとって目新しいものではない。しかし、これほどの激化は見たことがない」

国際テロ組織アルカイダ系のイスラム過激派組織「シャーム解放委員会」(旧ヌスラ戦線)などのいくつかのイスラム系組織が東グータを実効支配している。

医師らによれば、医療従事者が数百人の負傷者を治療するために24時間態勢で作業に当たっている。一部報道によれば、東グータにある複数の医療施設は19日に空爆を受けた。

2012年に始まった包囲網により、医療用品はすでに不足している状態だ。シリア政権軍は現在、反体制派が実効支配している地域のひとつである東グータへの攻勢を強めている。

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