ロンドンから北朝鮮にニュースを届けたい――脱北者の闘い
ニューモルデンに住む多くの人たちと同じようにキム氏は北朝鮮の家族が死んだのか生きているのか分かっていない。
ロンドン郊外に住むキム氏ら数百人の北朝鮮人が故国に帰れるのは、北朝鮮政権が転換した場合のみ。そしてそれこそ、キム氏が自身の新聞でやろうとしていることだ。
キム氏によれば、韓国の国境付近から熱気球にフリーNKをくっつけて飛ばしたことがある。気球は撃たれるため、夜にとばしたという。
キム氏は常に、故国にニュースを届けるための創造的な方法を見つけようとしている。
キム氏は「この自由の地にいる限り、私は何もしなくても餓死することはないだろう。しかし北朝鮮国民は日々苦しんでいる。飢え、毎日のように不当な扱いを受けている」と力を込めた。