北朝鮮国営通信、米国人教授の拘束を報道 「敵対行為」で

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北朝鮮メディア、「米国人を拘束」

(CNN) 北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は3日、同国政府に対し「敵対的行為」を働いたとして米国人のトニー・キム氏が拘束されたと報じた。同氏は「キム・サンドク」の名前でも知られる。

KCNAによれば、平壌科学技術大学に会計学の教授として招かれていたキム氏は4月22日朝、北朝鮮を離れようとしたところを平壌国際空港で拘束されたという。

KCNAはキム氏について、「過去だけでなく今回の滞在期間中にも国家転覆を狙いとした敵対的な犯罪行為に及んだとして拘束された」とも言及。現在、捜査が進められていると伝えた。

北朝鮮が米国人を拘束したのは2015年以降で3人目。

16年には米バージニア大の学生、オットー・ワームビア氏が、北朝鮮国家に対する「敵対的行為」に及んだとして15年間の労働教化刑を言い渡されたほか、その前年に逮捕された実業家のキム・ドンチュル氏はスパイ罪で10年間の禁錮刑に服している。

ワームビア氏の両親は今週、トランプ米大統領が北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と会談する可能性もあると示唆したことを受け、釈放実現への期待感を示した。

米国のゲーリー・ロック元駐中国大使は4月、CNNに対し、米国と北朝鮮の政府間で緊張が高まるなか、北朝鮮は将来の交渉に向けた「取引材料」をできる限り多く得るために米国人を拘束しているとの見方を示していた。

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