難民船に襲撃 42人死亡、39人負傷 イエメン沖

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難民らが乗った船舶が襲撃を受けた

難民らが乗った船舶が襲撃を受けた

イエメン・サヌア(CNN) 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などは19日までに、内戦下にあるイエメン西部沖合で17日、難民らが乗った船舶に対する攻撃が起き、少なくとも42人が死亡、39人が負傷したと発表した。

国際移住機関(IOM)によると、船には約160人が乗船していたとみられる。多数が攻撃直後に行方不明となり、負傷者は近くの病院へ運ばれ、手当てを受けたという。

アフリカ東部ソマリアの外務省は、犠牲者の多くは同国住民とツイッターで報告。ソマリアの移民が乗る船が標的となったのは大きな悲劇と嘆いた。船に乗っていたソマリア人の正確な人数はわかっていない。

この攻撃を仕掛けた組織などの背後関係は不明。IOMによると、攻撃の形態についても目撃証言が食い違い、ヘリコプターもしくはエンジン付きの軍用船による銃撃などとなっている。

UNHCRによると、攻撃はイエメン西部のフダイダ州沖合で発生。船は紅海を渡ってスーダンへ向かっていたとされる。イエメンのソマリア総領事館当局者によると、攻撃は「軍事指定海域」で発生したという。

2015年3月から始まったイエメン内戦では少数派のイスラム教シーア派の反政府武装組織「フーシ」とハディ暫定大統領派、これを支えるサウジアラビア主導の有志連合軍の間の戦闘が続いている。フーシの後ろ盾はイランともされる。

ソマリア外務省は今回の船舶攻撃を受け、有志連合軍に調査を求めた。

国連難民高等弁務官事務所によると、イエメン内にいる難民は約28万人で、このうちの25万5000人以上がソマリア出身者。

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