イスラエル軍がシリア空爆、パルミラ付近の軍事拠点など

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イスラエル空軍機

イスラエル空軍機

エルサレム(CNN) イスラエル国防軍は17日、同国軍機が16日夜から17日未明にかけシリアの首都ダマスカス近郊や遺跡都市パルミラ近くの軍事拠点に空爆を加えたと発表した。

シリア軍はこれに地対空ミサイルなどで応戦、イスラエル軍機1機を撃墜し、別の1機に損害を与えたと主張した。一方、イスラエル側は損失を全面的に否定した。イスラエルの今回の空爆は、シリアで2011年から始まった内戦では最大規模となっている。

空爆の大半の標的はダマスカス周辺に集中した。ダマスカスはイスラエルが1967年の第3次中東戦争でシリアから一部占領したゴラン高原から約60キロ離れている。過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が制圧しシリア軍がその後に奪還した中部パルミラは内陸の交通の戦略的な要所となっている。

標的の詳細は不明だが、イスラエルは過去にレバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」への武器流出を止めるためシリアへの空爆を多数回実施したことがある。ヒズボラはイスラエルを敵視し、シリアのシーア派系のアサド政権に肩入れもしている。

イスラエルはシリア内戦に深入りを避ける姿勢を公には保っていたが、ネタニヤフ同国首相は昨年4月、シリアに十数回攻撃を加えた事実を認めていた。シリアの地元メディアは今年2月下旬、イスラエル軍機がダマスカス近くで軍陣地と兵器輸送の車列を攻撃したとも報道。

イスラエルのリーベルマン国防相は昨年12月、欧州連合(EU)代表団にシリアからヒズボラへの武器供給を断ち切ると言明。近代兵器や軍装備品、大量破壊兵器の密輸を阻止すると強調していた。

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